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「キングダム:アシンの物語」のあらすじ概要
キングダム本作との繋がりや時系列は?
キングダムのシーズン2最後の場面。
生死草の謎を解くために北へ向かったイ・チャンがある廃墟の村で謎の女アシンに出会います。彼女こそが生死草の謎を解くためのキーパーソンとなるのです。
「アシンの物語」は謎の女アシンと生死草がどのように関わり、生死疫(死んでも生きてもいないゾンビのこと)朝鮮にひろがっていったのか謎を描いていく物語です。
時間軸的にはこの「アシンの物語」→「キングダムS1」→「キングダムS2」となります。よって「アシンの物語」はキングダム0って感じですかね
下の動画がシーズン2のアシン登場の場面です。
アシンの物語は何話?
スピンオフというわけではなく、1話完結92分間のスペシャルエピソードとなっています。
「キングダム:アシンの物語」のキャスト
アシン(チョンジ・ヒョン)
朝鮮に帰化した女真族、城底(ソンジョ)野人の村に住む。村を取りまとめるタハブの娘。賢く、活動的。
タハブ(キム・レハ)
城底(ソンジョ)野人の村を取りまとめているアシンの父親。朝鮮人となるために朝鮮の密偵(スパイ)となり、他の女真の部族を探る役割を担っている。
ミン・チロク(パク・ビョンウン)
北部の朝鮮軍営 楸坡鎮を統括する役人。冷静沈着。のちのキングダムにも登場するキーマン
アイダガン(ク・ギョファン)
女真族 婆猪衛(パジョウィ)の部族長。朝鮮が倭国から攻撃され混乱している中、女真族を集め力を強めている。行動力があり残虐。
チョ・ボミル(チョン・ソグォン)
朝鮮で権力を持つチョ一族の一人。戦で民を見捨てて逃げたため、辺境の北の地に左遷され好き放題やっている。
「キングダム:アシンの物語」のネタバレと解説
ここから先はネタバレが含まれます。内容を知りたくない方はご注意ください。
物語の背景
倭国(日本)が朝鮮半島南部に出兵している頃、北部では川を挟んで朝鮮国境近くで点々と暮らしていた女真族・じょしんぞく(今の中国の満州族)が交戦的な女真族・婆猪衛のアイダガンの下に集結していました。
倭国の攻撃で国内が混乱している中、女真族まで朝鮮に攻め入ってくれば、国家存続に関わる大きな打撃となることは間違いありません。朝鮮は集結した女真族の内部情報を得るために、朝鮮に帰化した別の女真族・城底(ソンジョ)野人を密偵として利用していました。
キングダム:アシンの物語のあらすじとネタバレ解説
朝鮮に帰化した女真族の城底(ソンジョ)野人は朝鮮人とも女真族とも認められず、人々から蔑まれながら貧しい生活を送っていました。そんな村でこのドラマの主人公となる少女アシンは藩胡(ポノ)村をまとめる父と、重い病に伏せた母と弟と、貧しいながら幸せに暮らしていました。
女真族といっても川を挟んで現中国側で暮らす女真族と、朝鮮側で暮らす女真族がいたんですね。
藩胡(ポノ)村の近くにある廃四(ペサ)郡は特別な山で、王のものとして立ち入りが禁止されていました。
しかしアシンは母親の病を治すために、山参(朝鮮人参)を探しに時々廃四郡にこっそり入っては父に怒られていました。ある日、廃四郡に入ったアシンは不思議な祭壇を見つけます。
そこには「死者を生き返らせる草」について書かれていました。「使えば代償を払う」とも…
そんなある日、廃四郡を警備していた兵が婆猪衛の女真族が15人も惨殺されているのを発見します。どうやら山参(朝鮮人参)を採るために忍び込んで殺されたようです。現場を見たミン・チロク(高官)は彼らを殺害したのが、朝鮮人であることに気がつきます。
これはまずい状況です。婆猪衛の女真族が仲間を朝鮮人に殺害されたと知れば報復されて戦が始まるかもしれません。ミン・チロクは、急いで藩胡村に向かいます。
村をまとめるタハブ(アシンの父親)は長年に渡り、密偵として働いていました。ミン・チロクは彼に急いで川を渡り、婆猪衛の陣営で彼らの仲間が廃四郡で虎に殺されたと嘘を広めるように命令します。
アシンは婆猪衛へ向かうために支度をする父タハブに、武芸に優れた婆猪衛が虎一匹に殺されるのはおかしい。朝鮮を離れ川を渡って他の女真族と一緒に暮らそうと訴えますが、父親は自分たちの先祖を助けた朝鮮を信じ、いつか自分たちも官職につき朝鮮の民となれるからとアシンに言い聞かせて出かけていきます。
ミン・チロクは女真族の殺害を虎のせいにするために、山で虎狩りのふりをします。婆猪衛も殺された仲間の真相を探るため影から様子をうかがっています。
しかし山の中から現れたのは虎の姿をした化け物でした。突然現れた虎に、婆猪衛とミン・チロクは果敢に戦い、どうにか息の根を止めまし。その直後、婆猪衛は虎の腹を掻っ捌き腹の中を探ります。しかし、15人以上喰ったはずなのに、遺体の一部すら出てきません。
婆猪衛たちは仲間が虎ではなく朝鮮で殺されたことを確信し、復讐することを告げます。
父が出かけた翌日、母の容態が悪化します。医者を呼んだとしても女真族の村にはきてくれないでしょう。アシンは弟に母を頼み、再び廃四郡へ向かい、先日見つけた祭壇へと向かい生死草を摘み取ります。その帰り、アシンは山の中で矢で殺害された婆猪衛の遺体を見つけます。やはり虎に食い殺されたのではなかったのです。
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急いで戻ったアシンが見たものは、川を超えてやってきた別の女真族 婆猪衛のアイダガンによって焼き払われた村と、殺害され吊るされた村人たちの無残な姿、そして婆猪衛に向かった父親の首飾りでした。父親は密偵であることがばれて処刑されていたのです。
一人ぼっちになったアシンは朝鮮軍営 楸坡鎮へと向かいミン・チロクに会いに行きます。そしてどんなことでもするので、村や家族の仇を討って欲しいと頼むのです。
ミンチロクはアシンが軍営で働くことを許可します。彼女が案内されたのは隙間風が吹き込む家畜小屋でした。アシンは洗濯係や家畜の世話をしながら、あいている時間を使って弓の練習をします。そしてかつて父がしていたように密偵となり暗闇に紛れ川を渡り、婆猪衛の陣営の様子を探るのでした。
数年が経ち、アシンも成長した女性となりました。
そんな中、陣営に兵を南に移すように王命が下ります。アシンにも川を渡り、婆猪衛の動きを詳しく調べてくるように命令が下ります。夜の闇に紛れて婆猪衛の陣営に紛れこむアシンでしたが、危うく敵に見つかりそうになり、とっさに近くにあったテントに身を隠します。
しかしそこで見たものはアシンの決意を180度変えるものでした。そこには殺されたはずの父親がいました。両手両足を切断された父タハブは、裏切り者として鎖に繋がれて家畜以下の待遇で生かされていたのです。久しぶりの娘との再会に何の感情も見せず、ただ殺してくれと懇願する父親を涙を流しながらアシンは殺害します。
朝鮮軍営に戻ったアシンは、南へ出陣していくミン・チロクと兵士たちとすれ違います。その中で位が高そうな男が持つ弓の羽を見て、アシンの記憶が蘇ります。それは村が焼き払われた日、廃四郡で見た婆猪衛の女真族の遺体に刺さっていた矢と同じ羽でした。彼こそが廃四郡で女真族を殺害したチョ氏一族のボミルでした。
全てを疑い始めたアシンは、夜陣営の執務室に忍び込み、廃四郡の女真族が殺された記録を探します。見つけた記録にはミン・チロクの文字で、廃四郡に入った婆猪衛を皆殺しにし、戦になりそうになったので、城底野人の藩胡村を犠牲にしてことなきを得たという内容でした。
あの日、虎狩りであった婆猪衛にミンチロクは、廃四郡に入った婆猪衛は藩胡村の女真族に殺されたと嘘を告げていたのです。
朝鮮を守るためといえ、力のない移民の部族を犠牲にするなんて酷すぎます。
アシンは婆猪衛だけでなく朝鮮にも復習することを誓います。
しかしいくら弓が使えるからと言って、女ひとりで大勢の朝鮮兵と武術にたけた婆猪衛に復習するのは無理です。しかし彼女には秘策があったのです。彼女が取り出したのはあの生死草でした。
まずアシンは何年も自分を夜這いして辱めてきた兵士がやってくるのを待ち、後ろから殺害し生死草を与えて生死疫(死んでも生きてもいないゾンビのこと)にします。その兵士が血肉を求めて人を襲い、あっという間に朝鮮軍営の中はソンビだらけとなります。
軍営から逃げようとしたり、隠れた兵士にはアシンが屋根の上から弓を射って逃げ道を塞ぎます。
軍営を全滅させたアシンは火をつけ、一人を生け捕りにしたまま袋につめて引きずり藩胡村に戻ってきました。そして一つの廃墟の中に入っていきます。なんとそこにはゾンビとなった村人たちが鎖に繋がれていました。
今まで与える食べ物が違っていたとゾンビに優しく話しかけるアシンは連れてきた男を生きたまま彼らに与えます。男をむさぼり喰う村人たちを見ながら、幸せだった頃を思い出すアシン。朝鮮と婆猪衛を全てを殺し尽くしたら自分も後を追うことを彼らに誓います。
町に姿を現したアシンはある人物と接触します。それは王の御医であるイ・スンヒでした。アシンは生死草を差し出し、死人を生き返らせる方法を説明します。
ここでキングダムの1話の最初と繋がってくるわけですね。
場面かわって、広野で一人立つアシンの前に、アイダガンが部下を引き連れてやってきます。弓を引き射るアシン。
ここでこのドラマは終わりです。
最後アイダガンについては続きがあるような終わり方でしたね。あるのかな?婆猪衛にどうやって復習するのか気になりますよね。
「キングダム:アシンの物語」の感想
生死草の始まりがこんな悲しい物語だったとは…
キングダム本編2つがゾンビとの戦いで息を呑むような展開だったのに比べ、こちらはややゆっくりとした感じで正反対な印象でした。
弱い立場の部族が強者に利用され殺され、でも予想外のものを使って最大限の復讐をするという、これはこれで生死草の謎や始まりを描いていくキングダム0としてはとても興味深かったです。
ただ貧しい部族や兵士が中心だったので、画面が全体的に暗く、特徴的なメインキャスト以外はわかりずらかったかも。特に最後アシンの名前を呼んで彼女に命乞いする兵士がどこで彼女に関わったのか、誰が生き延びたかわかりづらい部分もありました。
この「アシンの物語」を観てから、キングダムを再視聴するとまた違うイメージを受けるかもしれませんね。
ただしこのアシンの物語、気になる部分もあります。私的にはこの3つかな。
最後の場面で婆猪衛のアイダガンにアシンが一人で弓をひきましたがその後の展開
アシンを復讐へと駆り立てた大きな要因となったミンチロク。キングダム2でイ・チャンと共に王宮で戦い、生き延びています。これからアシンと再会してどのように関わっていくのかも興味深いです。
やはりイ・チャンとの今後の関係も気になりますよね。
「キングダム」続編は?
監督へのインタビューから「キングダム3」が製作されることは決まっているようです。ただ詳しいスケジュールについては未定。これは楽しみですね。
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